01 | CPMとは |
02 | 広告運用者目線:高いCPMを出すメリット |
03 | 媒体目線:高いCPMを出してもらうメリット |
04 | CPM改善のカギは、CPCとCTR |
05 | まとめ:高いCPMは双方の利益になる |
CPM(Cost Per Mille)は、広告が1,000回表示された時にかかるコストです。表示回数(インプレッション)に対する単価なので、インプレッション単価と呼ばれることもあります。CPMは、 広告の掲載にかかる費用 ÷ 広告の表示回数 × 1000 で計算します。
また、CPC(Cost Per Click)とCPMはしばしば混同されたり、違いがわかりにくいことがあります。CPCはクリックされた場合にのみ費用が発生し、CPMは広告の表示回数が1,000回に達した場合に費用が発生します。
〜CPCとCPMのコストが発生するタイミング〜
CPC | 1回のクリックが行われた時点 ※ 広告がユーザーに表示されてもクリックがなければ費用は発生しない |
CPM | 1,000回の広告表示が行われた時点 ※ クリック数に関わらず、広告の表示回数が1,000回に満たなければ課金されない |
オークション広告において、CPMが高い広告は入札に勝ちやすい傾向があります。CPMは媒体にとっての収益性を示す指標であるため、高いCPMを提示する広告運用者は他の入札者よりも有利になります。ただし、実際のオークションロジックにはCPM以外の要素も考慮されることがあります。したがって、CPMだけが全てではありませんが、一定以上の高いCPMを出すことは広告運用者にとって有利なポイントとなります。
CPMを単なる入札単価と考えていると、損をしてしまうかもしれません。実際には、媒体は広告のCPMに基づいて広告の配信枠を決定します。媒体にとってCPMは収益性を示す指標であり、高いCPMになるほど媒体の利益が増えます。したがって、媒体は高いCPMの広告を優良枠に配信する傾向があります。これにより、広告との相性が良く、購買意欲の高いユーザーに広告が表示されます。したがって、CPMを上げて優良枠を狙うことは広告運用者にとって利益につながるのです。
媒体にとってCPMは収益性を示す重要な指標です。広告運用者が高いCPMを出すことで、媒体の収益性が向上します。
例)媒体における1つの広告表示回数が10,000回と決まっていた場合
つまり、広告運用者側においてCPMはコストを表す指標である一方、媒体側においてCPMは収益性を表す指標です。高いCPMにより、媒体は広告を表示する回数や配信枠の価値を最大化することができます。収益性が高まることで、媒体は運営コストの補填やさらなる成長につなげることができます。
媒体は高いCPMを出す広告運用者を重視し、利益を最大化するために努力します。広告運用者が継続して高いCPMを出すことができれば、媒体と広告運用者におけるWin-Winな関係を築くことに繋がります。
CPMは、広告1回のクリックにかかる費用(CPC)と、広告のクリック率(CTR)によって決まります。CPM改善方法を考えましょう。
広告運用者の投資コストが増加する可能性があるため注意が必要です。
配信ターゲットを変える、広告の内容や文言を工夫するなど、様々な方法を検討する必要があります。
広告運用者にとってのCPM | コストを示す指標 |
媒体にとってのCPM | 収益性を示す指標 |
広告運用者が継続して高いCPMを出すことは、長い目で見た時に双方の利益になります。広告運用者にとってのCPMだけでなく、媒体側から見たときのCPMがどのような役割を持つのか理解することで、今後の配信においてCPMをどのように捉えていけば良いか分かります。
CPMの理解を深めて、広告配信に役立ててください。