【本邦初公開】ガチ制作フローをお見せします
はじめに 〜全体の制作フローの話〜
上記を踏まえたうえで、まずは全体の制作フローから。
LPを制作する際は、以下のステップで行います。
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【戦略立案】→【企画・設計】→【ライティング】→【デザイン・実装】
また、このあとの工程では実際に広告として配信し、データを元に仮説検証を行い運用→改善を繰り返します。
戦略立案に関しては営業段階で、現在行なっているマーケティング施策の整理し、課題の洗い出したうえで、必要に応じてLPの提案をします。
いやいや、そんなの当たり前でしょ?と思った方もいらっしゃるかもしれませんが・・・予算やリソースは限られているので、実のところ中小企業のマーケティング施策は “やりたいことは多いけど、実際にやれることは少ない” のです。
そのため、まずは課題を明らかにしてから戦略を立て、施策としてLPが適切と判断したうえで制作に入ります。
1. 企画・設計
free web hopeでは、LP制作時にプランナー が企画・設計→ライティング→デザインの指示出しまでを一人で担当してます。ですので、リサーチャー+Webディレクター+コピーライターが一緒になっているイメージです。
1-1. 調査編
最初にして最も重要です。企画・設計7 / ライティング・デザイン3くらいの割合で時間を使うべきだと提言するくらい注力しています。これはライティングやデザインを軽んじているわけではなく、その工程に入る際にはやるべきことが決まっている状態にしておこうという意味です。
では具体的にどんな情報が必要なのでしょう?
当社では、一つのフレームワークとして「12の素材集め」を実施します。
12の素材はランディングページを制作するための独特な素材で、ヒアリングで収集したり、実際に調べたり、ユーザーインタビューを実施したり、フォーマットを使ったり・・・などさまざまです。
なお、3C分析の観点から集めるのですが、経営戦略立案の3Cではなく、ランディングページ制作をするうえで独自の項目にカスタマイズしています。
「ユーザー」「自社」「競合」の3カテゴリーを、より具体的な調査をするために上記のように12つに分解。この12つの基準でユーザーが貴社の商品(サービス)と関わる際に与えられる情報をすべてリストアップします。
こちらはベーシックな項目で、業種業態によっては上記以外にも調べることも当然あります。
たとえば、テック系の企業の場合。
求人の募集要項などを見て「開発体制」や「カスタマーサクセスがどんな支援をしているか」などをある程度事前に把握しておくといったケースもあります。
リサーチを疎かにしてしまうと後々CVRに影響するのでクライアントさんとの打ち合わせをしっかり行いましょう。
1-2. 企画編
素材が集まったら、次に行うのは企画です。
魅せ方・ライティングやデザインの方向性、LP内に記載するコンテンツを決めます。やることは以下です。
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①ペルソナを把握する
②ターゲットが通る動線を設計する
③「LPの訴求軸」「LPに記載する内容」「CV(=ユーザーがとる行動)」を決定する
一つずつ解説していきます。
□ ペルソナを把握する
ペルソナをつくるのではなく、把握するところから始めます。 なぜならペルソナは、事業または商品開発時に既に設定されている事がほとんどです。 わかりやすく言い直すと、例えばあなたが新しく事業や商品を開発する時にその分野に長けている人にレビューをもらったりしませんか?もっと言うとそのレビューを頂けた方はその分野に長けている人であり、その人に使ってもらえたら最高ではありませんか? なのでペルソナを把握するときは3つの質問をします。
- この商品を使用して最高にハッピーになる人はどんな人ですか?(toCtoB)
- この商品を使うとめちゃくちゃ助かる企業はどこですか?バイネームで3社教えて下さい。(toB)
- 既存顧客はどんな人(または企業)ですか?
ポイントは事業主側に都合の良い像を聞き出すのではなく「そもそも誰の為に作ったんだっけ?」という部分です。
【その1】ペルソナを把握した上でターゲットについてヒアリング
ランディングページは広告チャネルごとに出し分けが出来るので、ペルソナとターゲットが違うケースも多いです。 「最高の顧客はエンタープライズだが実際の顧客は中小企業、今回狙っていきたいのはスタートアップ」 などペルソナとターゲットが違うケースがあります。
ペルソナについてヒアリングした時に、事業主側の解像度が低い場合はもっと掘り下げていきます。 「年齢」「職業」「年収」「住んでいる地域」「抱えている悩み」「理想の状態」「そう思ったキッカケ」 などペルソナと会話出来そうなほどに設定していきます。 事業開発時点でペルソナが(なんとなくでも)あるものなので、私たち代理店の解像度を高めるためにもペルソナについてヒアリングし、理解し、補完していく工程です。 このように既にペルソナが設定されている場合はターゲットについて考えていきますが、ターゲット次第では既存のペルソナでは合わないケースもあります。 そんなときには新たなペルソナを一緒に考えていきます。
【その2】ペルソナ/既存顧客/ターゲットは分けて考える
どんなサービスでも「都合のいい理想の人」ではなく「実在しそうな人」でないと意味がありません。企業目線のペルソナではなく、あくまで実在しそうな人を想定します。本当に実在する人をペルソナにする方もいるようですが、多くの場合それはペルソナではなく既存顧客です。(もちろんマッチしている場合もあります)
は頭の中でうまく棲み分けして考えていきます。 3点を踏まえて、最初に調査した12の素材と合わせてまとめていきます。
ちなみに、ターゲットやペルソナについて細かく纏めたからといってたった一人に対して広告を配信するわけではありません。 また、BtoBモデルですと対象企業群の持つ悩みや決済ルートなどをある程度ひとくくりに出来ます(ターゲット)。
□ ターゲットが通る導線を設計する
BtoB・BtoC問わず、サービスを契約や購入するまでに
- タッチポイント
- ターゲットが求めるもの
- 提示する情報
上記3点を整理します。このとき以下のような表を使ってまとめるとわかりやすいでしょう。
例えば、「費用」一つ取っても、ステップごとに情報の出し方は変わります。
【広告】この段階では金額の記載いらないかも・・・?
【LP】ケーススタディ+なぜこの価格なのか理由を書こう
【商談】 詳細の見積もりはここですり合わせよう
といったイメージです。
このとき、「ターゲットの心情の変化」も一緒に考えられるとベストです。
□「LPの訴求軸」「LPに記載する内容」「CV(=ユーザーがとる行動)」を決定する
先ほどの導線設計のシートに「LP」の列がありましたが、ここに記載した内容の中から「どう魅せるか(=LPの訴求軸 / LPに記載する内容)」を方向性を決め「ゴール(CTA)」を決定します。
ここまでで情報がたくさんあるので、通常はクライアントさんとの打ち合わせ中に整理し、ある程度決まります。