バナー広告のABテストの進め方|ポイントは訴求軸の明確化
成果の出るバナーを作るためには、バナーの訴求軸を明確にする必要があります。本記事ではよく使われる訴求軸とABテスト方法について紹介します。
目次
01|訴求軸とは
訴求軸とは、商品の魅力や重要な情報を強調するための視点を示します。よく使われる訴求軸は以下の通りです。
価格軸 | 商品やサービスの価格を強調します。特に、競合他社よりも低価格であることや、特別な割引がある場合に効果的です。 |
「初回980円の◯◯」 「他社よりも月額5万円お得な◯◯」 |
|
品質軸 | 商品やサービスの品質を強調します。素材の良さ、製造過程の丁寧さ、性能の高さなどが該当します。 |
「天然成分100%使用の◯◯」 「最新の機械を導入した高品質な◯◯」 |
|
権威軸 | 商品やサービスが専門家や権威ある組織から推奨されていることを強調します。 |
「厚生労働省が認可した◯◯」 「有名インフルエンサーも通う、人気の◯◯」 |
|
信頼性軸 | 企業の信頼性や商品の安全性を強調します。長い歴史や高い評価、安全性への取り組みなどが該当します。 |
「20年間愛され続けている◯◯」 「無理な勧誘は一切なし!安心の◯◯」 |
|
利便性軸 | 商品やサービスの使いやすさや便利さを強調します。配送の速さ、使いやすさ、アクセスの良さなどが該当します。 |
「泡立ちが良く、すすぎも簡単な◯◯」 「駅から徒歩5分!アクセス便利な◯◯」 |
|
感情軸 | 視聴者の感情に訴えることを強調します。幸せ、安心感、興奮などの感情を引き出す内容が該当します。 |
「香りで癒される◯◯」 「今だけの特別キャンペーン!先着100名様限定の◯◯」 |
|
独自性軸 | 他の商品やサービスとは異なる、独自の特徴や利点を強調します。 |
「△△配合の◯◯」 「アンケートに答えるだけで△△が0円!」 |
02|訴求軸を明確にする理由
a)ターゲットユーザーを明確に意識するため
訴求軸を意識することで、よりターゲットユーザーを明確に意識することができるということです。ターゲットを明確化することによって、購買の可能性が低いユーザーではなく、高いユーザーにピンポイントで興味をもってもらえるバナーを作ることができます。
b)ABテストによる効果測定の結果を分かりやすくするため
バナー広告での広告運用はABテストの繰り返しだということを知っておく必要があります。ABテストとは、WEBマーケティングにおける手法の一つです。WEBサイトや広告のバナー等の画像をAパターンとBパターンの2パターンを用意して「どちらがより良い成果を出せるのか」ということを検証するものです。
このABテストの部分に、訴求軸を分けるというところが関わってきます。訴求軸が明確では無いバナーを配信してしまうと、せっかくABテストでどのバナーが成果がよかったかが分っても、バナーのどの部分が良くて成果が良かったのかが分からないため、改善がしにくくなってしまいます。
03|ABテストの失敗例
訴求軸を明確に設定していても、検証が上手くいかないケースもあります。ABテストの失敗あるあるを2つご紹介します。
a)訴求軸に共通要素がない
せっかく訴求軸を明確に区別していてもそれぞれの項目で「共通要素」がないと、どの軸がユーザーの心に刺さったのかが明確に見えません。
b)一度に大量のバナーを配信する
「とにかく色々と検証したい!」とやってみたものの、数が多すぎて必要な量のデータが集まらないという例です。限られた予算の中では、一度に大量のバナーを配信してしまうと、1つ1つのバナーが配信される量は減ってきます。比較する際1つ1つのデータ量が少ないと、検証としては失敗だと言えます。もし予算に限りがある場合には、訴求軸の優先度を決めた上で配信をする事が重要です。

04|ABテストの進め方
では、バナー広告の具体的なABテスト方法をご紹介します。年齢軸のテキストと口語軸のテキストに商品画像と女性画像を掛け合わせて全部で4パターンの広告を配信していたとします。
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
- 4パターンの中で①と②の成果率が高かった場合、年齢軸テキストの成果が良かったことがわかります。

- 4パターンの中で①と③のバナーの成果率が高かった場合、商品画像の成果が良かったことがわかります。

画像はもちろんテキストにも訴求軸を持たせることで、検証が進めやすくなります。ユーザーにとってベストなアプローチであった訴求軸をもとに新たなバナーを追加していくことで効果の最大化が狙えるでしょう。
05|まとめ
バナー広告の改善には訴求軸を分けることが重要です。配信データにより効果検証ができるというWeb広告の特性を利用し、ABテストを繰り返してバナーを改善していきましょう。また、訴求軸を分けるだけでターゲットを明確にすることができ、やみくもに配信するよりも高い改善効果を期待できます。訴求軸を使いこなして、より成果をあげていきましょう!
▼関連記事
Squad beyondのご利用には、アカウント開設が必要です。
お好きな時間を選んで、どんなことでもお気軽にご相談ください。
(商談の設定、お見積もり依頼、サービスの簡単な説明 など)